海外で体調を崩すことほど心細いことはありません。病院でも医師や看護師さんと意思疎通できるのか不安です。
しかも大都市の都心部ならまだしも、大都市でも少し奥に入れば完全中国語の世界。いざというときのために基本は抑えておきましょう。
レッスンの内容
旅先での体調不良
海外の旅先でよく起こる体のトラブルは、水や食べ物が合わなかったことによる腹痛や下痢、それから気温差や室内外の温度差による体調不良、風邪などではないでしょうか。
私も以前香港で、超有名俳優が投資するというアジア系のレストランでカレーを食べたのですが、次に向かったショッピングモールでいきなり腹痛を覚え、トイレに駆け込んだことがあります。
「ああ、出された水だな」とすぐにピンときました。
症状の説明方法
体調が悪い、体の調子がすぐれないは「身体不舒服(shēn tǐ bù shū fu)」ですが、これだと抽象的です。
相談された方も「你怎么了?(nǐ zěn me le:どうしたの?)」としか言いようがありませんので、もう少し具体的に症状を伝えましょう。
おなかの調子
dù zǐ téng le
肚子疼了。
おなかが痛いです。
lā dù zi
拉肚子。
おなかが下っています。
腹泻(fù xiè)も「下痢」ですが、硬めの表現です。
胃の調子
xiǎng tù。
想吐。
吐き気がします。
wèi téng
胃疼。
胃が痛い。
kě néng zhòng dú le
可能中毒了。
(毒に)あたったかもしれません。
中毒は「毒にあたった」「中毒」という意味で、これだけで使うこともあります。
なお、食中毒は食物中毒(shí wù zhòng dú)、薬物中毒は药品中毒(yào pǐn zhòng dú)、アルコール中毒は酒精中毒(jǐu jīng zhòng dú)です。
気温差の激しい中国
さて、次に気温の差や室内外の温度差で身体不舒服となったときに出る症状、本格的な風邪に至るまでの間にでる症状についてみてみましょう。
北京は中国の北の方にありますが、私が滞在していたころは3月ぐらいから夏のような陽気に。
夏本番ともなれば連日37度以上だったので、レストランやデパートに入るとクーラーが効きすぎていることもしばしばありました。
逆に、ハルビンなどになると冬は氷点下30~40度の世界ですが、家の中は半そでのTシャツで過ごせるほど暖房がガンガン。
内外の温度差が激しいのですね。これでは体も悲鳴を上げそうです。
風邪の症状
なお、一般的な風邪は感冒(gǎn mào)、インフルエンザは流行性感冒(líu xíng xìng gǎn mào )、略して流感(líu gǎn)です。
fā shāo le
发烧了
熱があります。
bí tì bù tíng de líu/yī zhí líu bí tì
鼻涕不停的流/一直流鼻涕
鼻水が止まりません。
sǎng zi téng
嗓子疼。
喉が痛い。
yì zhí ké sou
一直咳嗽。
咳が止まりません。
shēn tǐ fā lěng
身体发冷
悪寒がします。
shēn tǐ suān téng
身体酸疼
体が痛いです(関節痛などで)
ただ、もう話をすることもできない、どうしても意思疎通ができないようなときは、緊急事態、そう、エマージェンシーです。そんなときはためらわずに言いましょう。
qǐng jiào yí xià hùi rì yǔ de。
请叫一下会日语的。
日本語のできる人を呼んでください。
もし、海外旅行保険に加入していたら、サッシを取り出して、
wǒ shì jiā rù jìng wài yóu kè bǎo xiǎn de, qǐng nín yǔ bǎo xiǎn gōng lián xì ba!
我是加入境外游客保险的,青您与保险公司联系吧!
海外旅行保険に入っているので、保険会社に連絡してください!
と伝えてもよいでしょうが、ただし、保険会社が提携している病院でなければ、保険は使えません。