中国での買い物には値切る楽しみがあります。日本ではすっかり見られなくなった光景です。
もちろん中国でも、大きなデパートや高級店では値切れませんが、一般的な個人商店や、卸店の入った商業ビルでは、普通に讨价还价(tǎo jià huán jià:値段交渉)がされます。
レッスンの内容
買い物に値段交渉は必須
讨价还价
wŏ mā shì tǎo jià huán jià de gāo shŏu
我妈是讨价还价的高手
私の母は値段交渉の達人です。
北京には少し前まで、通りにそって露店が軒を並べ、衣服からバッグ、靴、中国茶器や小物まで売っている有名な場所が2か所ありました。
中国柄のデザインのものも少なくなく、外国人観光客のメッカ的な存在。有名ブランドに“酷似”した商品も・・・。
北京オリンピックを控えて、これらの通りは整備させ、大きなショッピングビルが建ち、多くの露店はその中に入居しました。
今でも観光バスが連日大挙訪れ、活況を呈しています。
北京に来たばかりのころ、私も買い物に行ったことがあります。
値切りのコツ
値切るコツは、まず半値以下から交渉することだと中国の知人に聞いたので、やってみました。
zhè jiàn zhōng guó yī fú tǐng piào liàng,duō shǎo qián yī jiàn?
客户:这件中国衣服挺漂亮,多少钱一件?
このチャイナ服、とってもきれい。一着いくらですか?
qī bǎi
商店:七百。
700元です。
tài guì le! pián yí yī diǎn ba。sān bǎi zĕn me yàng ?
客户:太贵了! 便宜一点吧。三百怎么样?
高すぎ! 少し安くしてください。300元でどうですか?
bié kāi wán xiào,tài pián yí le。liù bǎi
商店:别开玩笑,太便宜了。六百。
冗談いっちゃダメだよ。安すぎ。600元だ。
别开玩笑
突拍子もないこと、あり得ないことを言うと、「冗談言わないでよ」と、このように言われることがあります。
また、「你好厉害啊(nǐ hǎo lì hài a)」と言われることも。「やってくれるじゃないか」というニュアンスです。
例えば、喧嘩して相手を激怒させることを言って、「你好厉害啊」なんて返されると、相手は怒り心頭ですので、要注意です。
zài pián yí yī diǎn ba,sān bǎi wŭ ba
客户:再便宜一点吧,三百五吧
もう少しまけてください。350元でどうですか。
bùxíng bùxíng, wŭ bǎi
商店:不行不行,五百
ダメ、ダメ。500元。
Nà biān yŏu bǐnǐ gèng pián yí de,wŏ qù nà lǐ mǎi
客户:那边有比你更便宜的,我去那里买。
あっちにあなたより安い店があるから、あっちで買います。
éi,nà wŏ gĕi nǐ sì bǎi xíng bù xíng?
商店:诶,那我给你四百行不行?
えっ、じゃあ、400元でどう?
「高いから要らない」「もっと安い店がある」と言ってその場を去ろうとすると、さらに値段を下げてきたり、後を追いかけてきたりするお店の人もいます。その場合、まだ値段が下がる可能性があります。
私の場合、一度お店を立ち去って、もう一度その店の前を通ったとき、お店のお姉さんが私の腕をつかんで、「给你三百啊」と持ち掛けてきて、最終的には200元まで下がりました。
ということは、相当ふっかけているんだなあ~と感心したものです。ですから、中国人は本当に良く値切ります。
例えば、私が値切った価格で2、3倍の量を買い込む強者もいます。
値切りの注意点
ただ、やはり最初から讨价还价しない店主もいて、最初から「不谈价钱(bù tán jià qián)」と言われることもあります。
値段交渉お断り、「いい値で買ってください」という意味です。
また、外国人はほとんど行かない巨大卸市場もあって、ここでは衣服や日常品に加え、家電製品、文房具、食器、家具、内装資材までなんでもそろいます。
ただ、怪しい品物も少なくありません。
S社の家電なのに保障証はP社のものだったり、不良品で返品したくても、修理か交換しかしてくれず、返金してくれなかったりします。
値切って買う場合、高額商品は避けたいですね。