レッスンの内容
「中国語を勉強しよう」と思った理由は??
まずひとつ質問です。
あなたが「中国語を勉強しよう」と思い立った理由は何でしょうか?
「実は、中国にはあまり興味があるわけじゃないんだけど、仕事上の必要で仕方なく……」
というビジネスパーソンの方も、多いのではないかと思います。
いまや日本と中国の経済的な結びつきは、たとえ政情が大きく揺らごうとも、簡単には切り離せないほど強いものになっています。
私たちの身の回りを見回せば、日用品や食料品などの生活必需品から、衣類、家電に至るまで、膨大な数の「Made in China」があふれています。
多くの日本人ビジネスパーソンが、中国との貿易や現地での生産に関わり、これらの製品が日本に運ばれてきているのです。
ですから、「仕事上の必要があって」中国語を勉強する方が多いのも当然のことです。
そういった方々が身につけたいのは、「仕事ですぐに使える中国語」だと思います。
仕事で忙しい方々ですから、勉強に費やせる時間も労力も限られています。
何事も基本が大事、ではありますが、あまり悠長に発音練習や単語の暗記に時間をかけている余裕がないのが実情だと思います。
学生時代とは勉強のスタイルを変えて、より効率的に中国語の会話力や、仕事で使えるコミュニケーション能力を磨いていかなければならないでしょう。
ビジネスで活用できる中国語
そうなると、「ビジネスで活用できる中国語」にピンポイントを当てた勉強がもっとも有効かと思います。
たとえば、
「这种部件的原价是多少钱?」(この部品のコストはいくら?)
「一个是三块」(一個3元(約36円)です)
「能不能再便宜点儿?」(もうちょっと安くならない?)
こういった会話、製造現場や営業部門の価格交渉などでは、頻繁に交わされますよね。
羅列された漢字を見て、「難しい!」「とても覚えられない!」と思われるかもしれません。
でも、文章を一語一語に区切って見てみれば、それほど難しくはありません。
また、決まった単語をいくつか覚えて、状況に合わせて組み合わせるだけで、幅広く応用できますし、慣れてしまえば、いちいち通訳を呼ばなくても欲しい情報をすぐに引き出せたり、価格交渉をまとめることもできるので、一刻を争うビジネスの世界では、たいへん有用だと思います。
「中国語は覚えなきゃ。でも、仕事で忙しくて時間もないし、勉強からは遠ざかっているし、できるかなぁ……」
と、はじめの一歩を踏み出せずにいる方、心配は無用です。
「すぐに使える中国語、必要な中国語をピンポイントで学習していく」
「実際に使う仕事上の場面を思い描きながら学習していく」
このように的を絞って学習すれば、おのずとやるべきこと、やらなくてもいいことがはっきりして、学習の効率も格段に良くなると思います。
また、仕事上の他のスキル、たとえば、営業マンの交渉術や生産部門の開発技術などと同じように、「本当に必要で、すぐに役立つスキル」としての中国語なら、スポンジが水を吸い込むように、すぐに身につくことと思います。
まずは気軽な気持ちで、はじめの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?