中国人よりも日本人がお金持ちかもしれない理由

    1. 中国経済・社会

    中国は世界第2位の経済大国で、国民の生活もかなり上昇してきました。以前として農村地方の人は豊かではありませんが、もはやアフリカのように飢餓で困窮するような人はいないでしょう。

    中国人よりも日本人がお金持ちかもしれない理由

    中国人の生活

    世界から今はお金持ちが多い国と思われている中国ですが、実は一般的な日本人のほうがお金持ちかもしれないのです。

    一部の中国人は金持ちであるものの、ほとんどの中国人の生活は貧しいと感じているならば、それは一昔前のことです。生活水準(生活水平:shēnghuóshuǐpíng)という観点からすると、一般的な中国人は日本人よりも高い水準を保っています。

    低所得者層の月収と生活

    時給で働く中国の低所得者層と言われる人は月収は3000元(48000円)ほどです。少ないと感じますか?いいえ。生活水準は月収12万円の日本人よりも豊かなのです。

    なぜなら中国では白菜一玉3元(47円)です。お米10㎏で50元(780円)で、バスは2元(30円)、地下鉄は5元(80円)も出せばほとんどのところに行けます。ネット代も光回線で一か月100元(1600円)携帯電話料金も80元(1300円)程度でしょう。

    一か月の生活費が日本と比べて極端に低くて済むのです。1DK 程度なら1000元(16000円)で借りれますし、節約意識さえあれば、3000元でも貯金できるでしょう。

    中所得者層の月収と生活

    中所得者層は平均収入の4000元-6000元あります。普通に生活さえしていれば、決して衣食住に困ることはありません。

    人口の10%を占める高所得層は2万元(30万円)以上の収入が毎月あります。日本人の感覚からするとどうやってお金を使うのか悩むほどの生活環境なのです。

    亞洲女子は钟罐盃を着て見ています。

    中国人はお金持ちではないかもしれない理由

    今は日本よりも生活水準を保ちやすい中国でありますが、低所得者も中所得者も高所得者も中国人は実は日本人よりも貧乏かもしれないのです。どうしてでしょうか?

    2つ理由を挙げましょう。

    zhōngguóréndàshǒudàjiǎodìhuāqián

    中国人大手大脚地花钱

    中国人はジャンジャンお金を使う

     

    bùshǎozhōngguórénfùzhàilěilěi

    不少中国人负债累累

    借金まみれの中国人は少なくない

    中国はお金を使う文化

    お金を持っていても日本人よりも貧乏かもしれない理由の1つは「中国人のお金の使い方」です。ある高所得者の例を紹介しましょう。

    筆者と仲の良かったある夫婦は共に大学教師(大学老师:dàxuélǎoshī)で、二人の子どもがいました。

    旦那は月収2万元(32万)妻は月収1万5000元(24万円)ですので夫婦の月収は3万5000元(56万円)という事になります。ところがいつもお金に困っているのです。なぜでしょうか?

    yīnwèiràngháizixuéhěnduōdōngxi

    因为让孩子学很多东西

    子どもに多くの習い事をさせるから

    小学3年生の娘に、英語(英语:yīngyǔ)、ピアノ(钢琴:gāngqín)、踊り(跳舞:tiàowǔ)、縄跳び(跳绳:tiàoshéng)、美術(画画:huàhuà)を週末に習わせます。

    ひとつの習い事につき、学費(学费:xuéfèi)は1時間300元(4800円)ほど。それを毎週1,2時間ずつ習わせているので、子供の学費だけで1か月に2万元(32万円)ほど消えてなくなるそうです。

    なんでそんなに子供に習い事をさせるのか?と質問したところ、「同じ大学講師の家庭はみんなそうしている」という返答です。確かにそうなのです。これは大学講師だけでなく子供がいる高収入の家庭ならどの家でもしている普通のことです。

    給料のほとんどを貯金せずにすべて子どもに投資する文化なのです。

    (翻訳: 定規の隣に「中国」という言葉が書かれた木製のブロック。)

    借金まみれの中国人

    それでも3万5000元(56万円)も月収があるので、子ども習い事に2万元(32万円)使ってもまだ1万5000元残っています。しかしこのうちの1万元(16万円)近くは家や車のローンで消えていきます。

    結局残るのは低所得者層とほぼ同じ5000元です。しかし海外旅行もしたい、いい化粧品も買いたいとなるとお金が足りません。そう、貧乏なのです。

    その夫婦に「ローン(贷款:dàikuǎn)はあとどれくらい残っている」のと聞くと、150万元(2400万円)残っていて、あと15年返済続けなければならないとのことです。

    こういう借金まみれの状況であるにもかかわらず、まだ払い終わってない物件を抵当に入れ頭金とし、次の新しい家や新車のローンを組もうとするのが一般的な中国人のお金の使い方なのです。

    借金のない日本人と借金まみれの中国人

    日本人にも借金まみれの人はいるかもしれません。しかし中国と比べると圧倒的に少なく、ほとんどの日本人は借家住まいでローン返済の必要はないでしょう。

    そうです。低所得者であったとしても質素に暮らすことが身についている日本人は、もしかしたら借金まみれの中国の高所得者たちよりお金持ちなのかもしれないのです。

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