レッスンの内容
中国の気候
出張などの前に、中国の気候はどのようなものなのかを知りたい方もおられると思います。
それで、一例として南京の夏の様子を紹介します。
中国の南京市(nánjīngshì)は、気温が大変高いことで有名です。
昔から重庆(chóngqìng)重慶、武汉(wǔhàn)武漢と並び三大火炉三大かまどと呼ばれています。
先日も最高気温37度を記録しました。
ただ、最低気温が30度を超えていないのでまだましです。
この時期、昼時は、町の中がゴーストタウンになったかのように人影が少なくなります。
皆、太陽の下を避けて、陽がやわらぐようになってから外出するようです。
まさに热(rè)死(sǐ)了(le)「暑すぎる!」です。
この○○死(sǐ)了(le)という言葉ですが、中国人はよく使います。
程度が甚だしいことを表す際に用います。
気持ちがよく表れている言葉
zhèzhōuwǒmángsǐ le
这周我忙死。了
(今週は忙しすぎる)
zhēnqìsǐ wǒ le
真气死。我。了
(本当に腹が立つ)
などです。
気持ちがよく表れている言葉ですよね。
南京市には、緑が多いので、この暑い季節にとっても助かります。
市内のいたるところで、プラタナスの大木が並木道になっているので、
木陰を歩くとかまどにいるとは思えません。
以前住んでいた町に比べて、緑が多くきれいなので高兴死(gāoxìngsǐ)了(le)うれしくてたまりません。
うれしくてたまりませんという言葉
wǒ lái dào zhègè chéngshì,kàndào hěnduōlǜ sè,jiù gāoxìngsǐ le。
我 来 到 这个 城市,看到 很多绿 色,就 高兴死 了。
(この町に来てたくさんの緑を見れて、うれしくてしょうがないです。)
城市(chéngshì)は都市、町です。
○○死了は、このようにいいことにも使えるのです。
いらいらしている時の言葉
ただ、どの町でもそうですが、生活していて、いいことばかりではありません。
交通渋滞があります。中国も自家用車の普及率が高くなっているために交通渋滞が生じます。
特に上下(shàngxià)班的时候(bāndeshíhou)通勤ラッシュの時間帯は渋滞がすさまじいです。
まさに、堵(dǔ)死(sǐ)了(le)です。
ちなみに堵(dǔ)车(chē)は、車が渋滞することです。
それで、堵(dǔ)死(sǐ)了(le)で渋滞がすさまじいことを表現しています。
この時間帯つまりラッシュのピーク高峰期(gāofēngqī)には、公交车(gōngjiāochē)バスの車内も挤死(jǐsǐ)了(le)込み合ってぎゅうぎゅうになります。
込み合っているバスの中で、出口をふさいで、他の人が降りる時に邪魔になるのを気にしない人がいます。
烦(fán)死(sǐ)了(le)本当にいらいらさせられます。
wǒ zhēn tǎo yàn sǐle,nà gè gōng jiāo chē lǐ rénjǐ sǐdeyàngzi
我 真 讨 厌 死 了 那 个 公 交 车 里 人挤 死的样子。
(ぎゅうぎゅうのバスは、本当に大嫌いなんです。)
讨(tǎo)厌(yàn)はきらいという意味です。
本当に~になりますという言葉
真(zhēn)をつけると、本当に~になります。
中国は、世界の中でも1番通勤時間が長い国ということです。
一つの理由として、このすさまじい渋滞が関係しているでしょうね。
この時間帯に外出するのなら、かなり前もって出発しないといけません。
交通渋滞は、都市部ならではの問題ですが、やはり都市部には仕事があり便利なので大勢の人が都市部にやってきます。
それで、都市がどんどん拡大する傾向があります。
中国人にとって都市部での生活は楽ではありません。
家賃を含めて生活費が、ものすごい勢いで上がっているからです。
必死で仕事をしなければやっていけません。
累死(lèisǐ)了(le)とことん疲れた!と
感じる中国人も多いようです。
○○死了の使い方について幾つか紹介しましたが、町の中でよく耳にするこれらの言葉を、中国人のなかでもあまり使わない人もいます。
特に上品な方は、使っていないかもしれません。
どちらかというと雑な言い方の部類に入るでしょうか。
公の場では使わないほうがいいでしょう。
日常生活で、自分の気持ちをストレートに表現したい場合に使うことができるかもしれません。
中国語で自分の気持ちが表現できるようになることを目標に加(jiā)油(yóu)!がんばりましょう。
最初は、自分の気持ちにぴったり来る語彙がなかなか乏しくて、とてももどかしいはずです。
しかし、「継続は力なり」の言葉の通り、続けることで上達するのは確かです。
中国人の先生とのレッスンの機会を大いに活用してみましょう。