お客さんを食事に招待するときに、いつも日本料理だと代り映えしないでしょう。今回は日本ではあまり見られないですが、日本人がおいしいと感じる中国料理の作り方を紹介しましょう。
しかもこの料理、日本にある材料だけでわずか3分でできてしまうのです。
レッスンの内容
日本人がおいしいと思う中国料理
日本にはない中国家庭料理で、中国で生活を始めた日本人が初めておいしいと思う料理は下記のものです。
fānqiéjīdàn
蕃茄鸡蛋
トマトと卵炒め
中国では有名な料理ですが、日本の中華料理屋ではあまりに簡単すぎて、なおかつ肉も魚も入っていないので、なかなか日本人のお客に出す勇気のある中華料理屋はありません。
ですが中国のレストラン(餐厅:cāntīng)では当たり前のように、どのお店のメニューにもあります。メニューの中でも最も安く10元程度(160円)程度なので手が出しやすいでしょう。
頼んでみると予想よりもおいしいと感じます。
さてこの簡単な中華料理の作り方を見てみましょう。

蕃茄鸡蛋の作り方
中国料理はまず材料を全部切ってから
よく料理番組が放送されるとき、材料がすでに切られている状態で作り始められることでしょう。でも実際に日本人は弱火で鍋やフライパンで何かを炒めながら別の材料を切ったりするものです。
しかし中国は強火で一気に炒めるのが基本です。よって炒めるという作業は必ず材料をすべて切ってから始めるのです。
作り始める前にトマトは角切りにしておき、卵は溶いておきましょう。
手順
作り方は簡単です。わずか3つの課程です。
zàiguōzhōngdàorùjīdànyíyàngduō de yóu , děngyóushāorè
1、在锅中倒入鸡蛋一样多的油,等油烧热。
フライパンの中に卵と同じ量の油を入れ、熱せられるのを待つ
jīdàndàorùguōnèi , yàolìjíyòngkuàizixùnsùfānchǎo
2、鸡蛋倒入锅内,要立即用筷子迅速翻炒
とき卵を入れて箸で素早く混ぜる
fàngrùfānqiéfānchǎo , fàngrùyánfānchǎo
3、放入蕃茄翻炒,放入盐翻炒
トマトを入れて炒め、さらに塩を入れて炒める
以上です。
「油を熱し始めトマトを切って卵を混ぜる」のに1分半、「卵とトマトを炒める」のに1分半、合計3分で作り終わってしまいます。
こんなに簡単ですから、中国のレストランでも驚くほどの速さで出てきます。

作るときのポイント
この蕃茄鸡蛋は見てわかるように日本にある材料でできてしまいます。しかし日本人が作るときはたいていおいしくできません。その要因は何でしょうか?
それは油の量が少なかったり、油が十分熱せられていないからです。
どうしても日本人は健康のことを考えて油少なめにしようとか、掃除のことを考えて油が飛ばないように弱火で作ろうと考えます。すると油の中で卵が膨張(膨胀:péngzhàng)しないのでおいしくないのです。
この蕃茄鸡蛋を美味と感じるのは、油を吸った卵がおいしいからそう感じるのです。
油をたくさんとって身体にはよくないと感じますが、この「卵と同じほどの油を熱したものに卵を入れる」というのがポイントであることを忘れないでください。
健康が気になる人はオリーブ油などで作るといいでしょう。
スープにも
こうして作った蕃茄鸡蛋は、沸かしたお湯に入れるとそのまま蕃茄鸡蛋汤(fānqiéjīdàntāng)という「卵とトマトのスープ」になります。当然卵が吸っていた油がスープに流れ出し油が浮きますが、これもまた思った以上のおいしさです。
不健康ではありますが「油の味を楽しむ」これが中国料理の醍醐味なのです。
日本人に出してみよう
この単純な中華料理を日本人のお客さんが来た時に出してみましょう。日本人にとってはとっても新鮮なので、意外と好評になるはずです。
まずは上記のような簡単なものから自分の中華料理のレパートリーを増やせるといいですね。