日本語と中国語の表現の違いを知って、中国語をスムーズに話そう

  1. 中国語勉強

似たように見える二つの単語でも、微妙な意味の違いがあるゆえに中国語に訳した時に誤解されることが良くあります。もしくは日本語のある言葉を中国語に表現する方法がまったくないこともあります。

どんな日本語を中国語では表現できないのでしょうか?

日本語と中国語の表現の違いを知って、中国語をスムーズに話そう

中国語の限界

中国語というは漢字のみで構成されている言語です。日本語には漢字に加えひらがな、カタカナがあるのでいろんな表現を送り仮名を付けて表現できます。

ある種の表現は日本語の表現の豊富さゆえに表現できても、漢字だけの中国語では表現できません。例を挙げましょう。

中国語にできない日本語

例えば以下のような日本語の表現を中国語では表現できません。

  • 子ども扱い
  • 奴隷扱い

この「~扱い」という表現は中国語ではできないので、全く別の仕方で表現するしかないのです。

黄色の背景に頭の上に中国の疑問符を持つ女性。

訳せない場合の対処

ある日本語が訳しにくい場合、その日本語の意味合いを長くなってもいいので他の中国語表現で表すことになります。

例えば「子ども扱い」という言葉を中国語で孩子____háizi____)と表現できません。よって子ども扱いをまず日本語の別の表現になおします。「子どものように接する」ということになるでしょう。これなら中国語に訳せます。

xiàngduìdàizìjǐ de háiziyíyàngduìdài

像对待自己的孩子一样对待

まるで自分の子供と同じように接する

日本語では「子ども扱い」だけでよくても、中国語ではその意味を説明するうえ、子どもだけでは誰のどんな子供なのか伝わらないので「自分の子供のように」と対象限定しないと意味が伝わりません。

日本語ではわずか数文字で表現できるのに、効率がいいはずの中国語では長い言葉になるということもあるのですね。

中国出身のビジネスマンがテーブルで指を指している。

同じ言葉でも中国語では表現できていない言葉

中国語と日本語が全く同じ漢字で構成されていても、含む意味が違うので、表現できないという例もあります。例えば次のような単語は中国の同じ漢字では表現できません。

先生が私に教訓を与える

日本語の「教訓」という言葉は「大切な教え」、「人生を送る上で大切な事柄」またはそれを「教えさとすこと」を意味します。しかし中国語ではもっぱら「とても悪いことをして怒られる」時に使います。

つまり「先生が私に教訓を与える」を以下のように直訳して、

lǎoshīgěiwǒjiàoxun

老师给我教训

先生が私に教訓を与える

とすると、その言葉を聞いた隣りの中国人はどう感じますか?

「えっ、あなたどんな悪いことしたの?」

となるわけです。もともと日本の漢字は中国から来ているので、中国人の感じ方が本来の漢字の使い方なのかもしれませんが、日本ではすでに別の使われ方をしているので、上手に訳せないというわけです。

この「教訓」という言葉も中国語では表現できない日本語です。

思い込みでなくネイティブ確認を

日本人は中国語を勉強する際にこれで正しく表現できていると思い込んでいることがよくあります。しかし実際には別の意味に取られていることも多いかもしれません。

日常会話ではそんな間違いも気にしなくていいのですが、公式な場でスピーチするときなどは、事前にネイティブに文章をチェックしてもらうほうがいいでしょう。

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