中国での安全対策:財布とスマホだけじゃない、内臓犯罪にも注意!

  1. 中国世界遺産・旅行

性犯罪は世界中で起きており、日本でも毎日のようにニュースが流れていますが、中国ではどうなのでしょうか?

中国にも色狼(sèláng)と呼ばれる変質者がいますが、彼らへの警戒心は日本よりも高くありません。変質者よりも注意しないといけないことがあるからです。

中国での安全対策:財布とスマホだけじゃない、内臓犯罪にも注意!

女性が守るものは身体ではない

日本では女性が痴漢に遭わないために女性専用列車を用意するなど、性犯罪を防ぐことに社会として取り組む姿勢が見られます。

ところが中国ではそういった取り組みがほとんど見られません。むしろ他の犯罪に注意するように盛んに注意が促されます。

では問題です。あなたは中国を旅行しています。何を守るよう注意が促されると思いますか?

qiánbāo

1、钱包 (財布)

gōngnéng shǒujī

2、功能手机(スマホ)

nèizàng

3、内脏(内臓)

答えですが、実はどれも正解なのです。その理由を解説していきましょう。

乗り物に乗ったらまずは財布を厳守

女性に関わらず男性もそうなのですが、中国の乗り物に乗ったらまずは財布を安全なところに保管しなくてはいけません。

一番良いのは身につけておくことです。男性は通常財布を前のポケットに入れます。女性はカバンの中に入れるのですが、カバンは身体の前に置き、ファスナーをしっかり閉めます。

バスには小偷(xiǎotōu)と呼ばれる泥棒がよく乗っています。彼らは通常グループで行動し、無用心にもカバンを身体の後ろに置くと、カバンを切り裂かれ財布が抜き取られます。

抜かれた財布はすぐ仲間に渡していき、もはや誰が取ったか分かりません。

【誰も注意しない理由】

一部始終を他のお客さんはそれを見ていますが、だれも注意することはありません。なぜですか?

正義感で「何をしてるんだ!」などと言おうものなら、自分がバスを降りたときに小偷たちも降りてきてボコボコにされると分かっているからです。

中国では財布は自分で守るしかありません。無防備に寝てしまうなどしたら切り裂かれて抜かれますので気をつけましょう。

中国で男性の隣で携帯電話で話す女性。

スマホが狙われる理由

財布だけでなく功能手机gōngnéng shǒujī)つまりスマホも狙われます。なぜですか?

財布と同じ理由でお金になるからです。財布を盗んでもせいぜい100~500元くらいしか入っていませんが、もしiphoneを盗めるなら1000元以上で売りさばけます。

小偷たちはよいスマホを盗むために平気でカバンを切り裂き、耳につながっているイヤホンの線も切ります。

あれ?「音楽が聞こえなくなったなぁ」と思ったらスマホが取られていたというのはよく聞く話です。

内臓が狙われるの意味

2014年8月に中国の重慶で20歳の女学生が、間違って黑车(hēichē)と呼ばれる非合法タクシーに乗ってしまいました。その後行方不明になったのです。

日本人ならこういう報道を聞いてどんな理由でさらわれたと感じますか?「恐らく性犯罪に巻き込まれたね」と感じるでしょう。

ところがこの事件のことを聞いた中国人の反応はまったく違います。ほとんどの人はこう言うのです。

āiyā kěnéng tā bèi màidiào nèizàng ba

哎呀!可能她被卖掉内脏吧.

哎呀āiyā)というのは驚いたときに発言する言葉です。日本語の「うわ~」とか「あら~」などに値するでしょう。衝撃的なニュースを聞いて驚いているときの反応です。

可能kěnéng)というのは、この場合副詞で「~かもしれない」「たぶん~」という意味合いになります。

卖掉màidiào)は「売り飛ばす」という動詞です。bèi)が動詞の前に付くと受動詞となり「売り払ばされる」という受動詞になります。

何を売り払われたと感じるのですか?内脏nèizàng)です。日本語の「内臓」の簡体字ですね。

つまり20歳の若い女性が車でさらわれたニュースを聞いたとき、ほとんどのの中国人の感想は「あ~たぶんあの子、内臓売り飛ばされたね」となるのです。

中国の裏社会では内臓売買が盛んになされており、内臓1つにつき何十万元という価格で売られることをみな知っています。

中国 泥棒から逃げる赤ん坊を連れた男女。

子どもの送り迎えの目的は?

中国の小学校では子供が3年生になるまで親か祖父母が送り迎えをすることが義務付けられています。その理由は子どもを性犯罪から守るためでしょうか?

いいえ。拐卖孩子(guǎimài háizi)、つまり子供がさらわれて売り飛ばされる事件を防ぐためにです。

中国では子どもは労働力になるので高値で売れます。もしくはその子をまったく違う都市に連れて行き、手足をいずれか切り落とし身障者として募金箱の隣に座らせます。

自分の配下にある身障者の子どもを一日中街中に座らせておけばそれなりのお金が稼げるからです。

日本は安全な国家

実は中国でも性侵犯(xìngqīnfàn)と呼ばれる性犯罪がそれなりの起きているのですが、それよりも悲惨な事件が起き続けているためにスポットがあまり当てられません。

世界という観点から見ると、痴漢などの性犯罪に遭わないようにだけ注意が促されている日本がどれだけ安全な国家と映っているのか容易に想像できます。

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