暗証番号を忘れると大変です。一番困るのは中国のATMでお金を引き出すときに暗証番号(密码:mìmǎ)がおぼろげな時。もしも暗証番号を打ち間違えるとどんな恐ろしいことが起きるのでしょうか?
レッスンの内容
中国のATM
中国のATMも操作方法は基本的に日本と何ら変わりはありませんが、空港にあるATM以外は、中国語と英語しか選べないものがほとんどです。
日本の銀行カードでもクレジット機能がついているものであれば、中国でお金を引き出すことができます。しかしクレジットでお金を借りるという扱いになるため、手数料以外に翌月の引き落とし日まで利息がとられてしまいます。
日本の銀行と提携していて、直接残高から現金を引き下ろせることができるATMはほとんどありません。
クレジット機能を使えば普通に日本の銀行ATMのようにお金をおろせるのですが、問題は暗証番号を間違えた時なのです。

暗証番号を間違えると
生活していると次から次にパスワードが増えていき、覚えていたはずの銀行の暗証番号が急にわからなくなることもあるでしょう。打ち間違えるとどうなりますか?
yínhángkǎmìmǎshūcuòsāncìhòutūnkǎ
银行卡密码输错三次后吞卡
パスワードを3回打ち間違えると、カードが飲み込まれる
おぼろげに記憶している暗証番号適当に打ち込み、3度間違えてしまうと、「吞卡」(tūnkǎ)と表示され、カードはATMに飲み込まれてしまいます。取り返すには自分の身分証明書を持って銀行の人に掛け合わなくてはいけません。
身分さえ確認できればすぐ返してもらえる場合がほとんどですが、中国の銀行規則を厳格に当てはめると3~4日かかる手続きを経た後、初めて持ち主に返してよいことになっているそうです。
たまたま厳格な銀行のATMに飲み込まれてしまうと、3~4日お金が下せなくなりますし、旅行の時だとまた来なくてはいけなくなるので十分注意が必要です。
暗証番号は2回間違えた時点で「取卡」(qǔkǎ)を選択して、カードを取り返すようにしましょう。また別の日に試みるのが無難です。
暗証番号を間違えなくても
注意が必要なのは、暗証番号を間違えていないのにカードが飲み込まれてしまうパターンです。それは…
ATM jī 60 miǎowúcāozuòjiùzìdòngtūnkǎ
ATM机60秒无操作就自动吞卡
ATMは60秒間何も操作しないとカードを飲み込まれる
暗証番号を書いた紙をカバンの中から探しているときに、このATMの機械に表示されるこの中国語の意味なんだろうと電子辞書で調べているうちに、すぐ60秒経ってしまいます。すると何もしてないのにカードは飲み込まれてしまうのです。
やはり取り返すには3~4日かかってしまうこともあるので注意が必要ですね。

飲み込まれてしまうだけで済まない場合も
日本のクレジット会社の中には、海外で一定回数以上暗証番号を打ち間違えてしまった場合、その日にお金が下せなくするだけでなく、カードそのものにロックを掛けて、日本で再発行手続きしなくてはいけなくなる場合もあります。
筆者もこのパターンになり、お金が必要な中国生活でカードが使用禁止となり、日本に帰って再発行してもらうまでの間、同じく中国にいる友人にお金を借りることとなりました。
外国生活での銀行カードの重要度
海外生活をしていると、パスポートと並んで一番重要なのは銀行カードであることを感じます。
もしもの時に備えてお金を一つの銀行だけに保管するのではなく、一部は日本の銀行、自由に使える一部は中国の銀行に入れておくなどして緊急時での対応ができるようにしておくことは重要です。