第2の人生。退職後をどう過ごすかはとっても重要です。目的なく過ごしているとあっという間に老け込んでしまいます。
中国人の多くにとって老後はとっても楽しい時間、日本人にも中国の年配者の時間の過ごし方は参考になるかもしれません。
レッスンの内容
日本の老後の過ごし方
日本人の老後の過ごし方といえば、家庭園芸や家でテレビを見るといったものかもしれません。中には近くに旅行に出かけるという方もいるでしょうが、基本は家で静かに過ごすというのが一般的です。
ところが中国人の老後の過ごし方は実に活発です。いつも家から出て、忙しく過ごし、最後まで人生を満喫します。具体的にどんなことを行ないながら老後を過ごしているのでしょうか?3つ紹介しましょう。
中国の3つの老後の過ごし方
中国人のご年配の方々が老後に行なっている3つの活動を中国語で紹介しましょう。
tiàowǔ
1、跳舞
ダンス
dǎmájiàng
2、打麻将
マージャンをする
kànsūnzi
3、看孙子
孫の面倒をみる
ではそれぞれ3つの活動の様子をのぞいていましょう。
跳舞
tiàowǔ
小区(xiǎoqū)と呼ばれる集合住宅には、それぞれダンスグループがあります。
参加費は激安で、半年に1度20元(330円)ほど。ダンスのときに流すスピーカーなどの音響機材の費用だけです。
夕食後の6時半~7時くらいになると集合住宅のいたるところから、どこからともなくおばさま方が湧いてきます。その数、多いときは100人超。整然と並び準備万端です。
いざ大音量で音楽が流れてダンスが始まると、60を超えたおばさま方(中にはおじさまも混じっている)が腰をフリフリ、手をクネクネ、それはセクシーにお踊りになります。
やはり若さの秘訣は女性らしさを失わないということなのでしょう。参考になりますね。
打麻将
dǎmájiàng
少々ヤクザなタイプのおじさまおばさまがたは、マージャンをして老後を過ごします。それはもう朝から晩まで、卓を囲んでマージャンをしています。
マージャン人気は日本をはるかに超えて高く、茶楼(chálóu)と呼ばれる本来はお茶を飲む場所は、マージャン客でごった返しています。
マージャンで賭けるお金は1元~5元と少ないものですが、1日中行なえば100元ほどのお金が動くこともあります。
もちろん一日中頭はフル回転。老化防止にはもってこいです。
看孙子
kànsūnzi
中国では子どもを産んだ後、お父さんもお母さんもお金を稼ぐために大都市に行き仕事をするのは当たり前、残された子どもの面倒はおじいちゃんおばあちゃんが見ることになります。
孫のために食事を作り、散らかしたおもちゃを片付け、おしめの交換をし、それでも泣きつづける子の面倒を見るのは大仕事です。
といっても孫はとってもかわいいので、面倒を見るのは、それはそれは幸せな時間です。老後の精神健康を保つのに一役買っているでしょう。
心身健康な老後
このように中国人は老後、身体を動かし、頭を動かし、かわいい孫を見ながら心身幸せな状態で過ごしています。
中国人にとって退休(tuìxiū)つまり退職後はもっともいい時、人間らしく楽しく生きる時間です。
日本でまったく同じようにはできないかもしれませんが、頭や身体を使う趣味を持つという点では中国人の老後のすごし方は参考になるでしょう。