知っての通り中国はコネ社会です。コネさえあればいい会社に就職でき、交通違反をした時でさえ、警察にコネがあれば免除してもらえると語る中国人もいます。
中国で生活する時のコツは、できるだけコネをたくさん持つことかもしれません。
レッスンの内容
中国コネ社会
中国に行ったならばできるだけ多くのコネ(关系:guānxi)を持つことを意識するとよいでしょう。いろんな業界(行业:hángyè)の人とコネクションがあれば、それだけ仕事も成功しやすいからです。
どのようにコネを生かしていけばいいでしょうか?
コネを生かす例
例えば、日本から持っていったあるものを、中国で売りさばきたいとします。
中国にもオークションサイトのようなものがありますが、ただでさえまがい物が満ち溢れている国で外国のものを出品したところで、購入者がいるはずありません。
まがい物を外国製のものであるかのように装い出品している人が多いからです。
ではどうすれば売りさばくことができますか?
もしも大学の小売店(小卖部:xiǎomàibù)でいつも買い物していて店長(老板:lǎobǎn)と仲良くなっているなら、ちょっと日本からの商品を置かせてもらえないか頼んでみるといいでしょう。意外とすぐOKが出るものです。
その小売店の店長が大学の生徒や先生たちに「直接外国人の知り合いから仕入れたんだ」と言ってもらえれば、本物であると確証された商品はすぐに売れるでしょう。
本当の日本製は中国では価値が高いので、日本の3-5倍の値段でも売れます。

コネの作り方
中国社会の中でコネを増やすにはどうしたらいいのでしょうか?
日本人の感覚でコネというと、以前仕事で取引をした人とか親族の知り合いなどが浮かぶかもしれません。しかし中国の場合はもっと簡単なきっかけでいいのです。
例えば上記の例のように「買い物したことがある場所の店長」でもいいでしょう。「外でご飯を食べてるときにたまたま隣に座った人」でもいいわけです。
できるだけいろんな中国人と話すようにして電話番号や中国版LINEのウィーチャット(微信:wēixìn)を交換すればいいだけです。会ったの日の夜にでも
hěngāoxìngrènshinǐ。yǐhòuwǒmenyǒushíjiānliáoyīliáo。
很高兴认识你。以后我们有时间聊一聊。
知り合えてうれしいよ。今後時間があればおしゃべりしよう
と連絡をして置き、後は必要な時にお願いをすればいいのです。
中国には他の人に迷惑をかけてはいけないという文化はない
日本人としては知り合い関係を利用して商売をしたりするのは、図々しいと感じるかもしれません。
しかし中国には他の人に迷惑をかけてはいけないという考え方がないのです。むしろ迷惑をかけあう、言い換えるなら「積極的に助け合う」のがよしとされているからです。
利用できるが利用される
日本人がコネを持とうとして断る中国人はほとんどいません。なぜなら中国という国で日本人の知り合いというのはレアアイテムだからです。
中国人は日本人と知り合いになっておけば、何か日本のものを買ってほしい時に買ってきてもらえるかもしれないとか、必要な時には日本語を教えてもらえるかもしれないと考えるからです。

中国でビジネスをするならまずはコネを増やそう
もちろん利用されるリスクもありますが、中国で事業を行なうのはコネが重要です。
現地で生産を行なってくれる工場を探すにも、販売してくれる場所を探すにも、政府の役人に許可をもらうにもコネがないとできないからです。
中国で成功するために、上記の中国方式のコネを使う方法で事業を広げていきましょう。