小腹がすいたら何かが食べたいと思いますよね。この小腹がすいたときに口に入れるものは世界各国違うのです。
日本ではお菓子やおまんじゅうなどの和菓子類、ケーキなどになりますが、中国ではそんなものが口に入れられることはほとんどありません。
レッスンの内容
中国人の軽食感覚
中国人は日本人よりも食に対して厳格な見方を持っています。間食は日本人と比べると少ないでしょう。
朝ご飯は8時、昼ご飯は12時、夜ご飯は18時に食べると決めており、その間の間食は身体によくないからあまりしないほうがいいとされています。
それでも人間ですから、中国人でもちょっと小腹がすいたからなんか食べようということになります。
そんな時によく四川地方で食べられるのが…
suānlàfěn
酸辣粉
これは中国の軽食ショップにメインとして置いてある麺類です。

酸辣粉とはどんな食べ物?
酸辣粉(suānlàfěn)とは、辛いものが大好きな人にはたまらない食べ物です。
唐辛子で真っ赤に染まったスープの中に酸っぱさを出すための黒酢(黑醋:hēicù)が入っており、麻辣(málà)つまりピリピリした辛さを出すためにたくさんの山椒の果皮が入っています。
更に具材として、ひき肉(肉末:ròumò)、ピーナッツ(花生:huāshēng)、パクチー(香菜:xiāngcài)などが入っています
麺はサツマイモのでん粉でできた太い春雨のような麺です。もちもちした食感が特徴でしょう。
日本人が食べたら
酸辣粉は四川地方に行くと町のいたるところに見かける食べ物です。中国人がおいしそうに食べるのを見て、ついつい日本人もどんなものだろうと興味を持つことでしょう。
しかも値段も5-8元(80-120円)とリーズナブル(划算:huásuàn)なので、手が延ばしやすいのです。
日本人が最初に食べた感想は「とにかく辛い」というものです。そこで注文するときに店員にこう言うといいでしょう。
wēilà
微辣
辛さ少なめで
中国人の中でも唐辛子の食べ過ぎで口の周りにできものができることがあるので、唐辛子を減らすために微辣(wēilà)と言うことがあります。日本人の場合は通常の味では辛すぎるので特に初心者は微辣をお勧めします。
やっぱり辛い時は
辛さ少なめにしても辛いのが苦手な人はまだ相当辛い!と感じることでしょう。そういう時はこう言いましょう。
qīngtāng
清汤
辛くないの
清汤(qīngtāng)の本来の意味は「コンソメ塩味のスープで」という意味ですが、辛いのがベースとなっている酸辣粉を頼むときの実際の使われ方は「辛くないの」という意味になるのです。
清汤を頼むと確かに辛くはないのですが、塩やその他調味料がしっかり入っているので、日本人にとってはしっかり味がついていると感じるでしょう。

最初は嫌いだったのに
四川に行って最初の一杯目の酸辣粉はちょっと日本人の口に合わないなと感じる人が多いようですが、しばらくするとなぜか病みつき(上瘾:shàngyǐn)になってしまうのが特徴です。
日本に帰ってきて一年も食べないとあの四川の酸辣粉をどうしても食べたくなるのです。
日本人の中にはどうしても四川で食べた軽食”酸辣粉”の味が忘れられず、定期的に酸辣粉を食べに四川に旅行する人がいるほどです。それだけ忘れられない癖の強い軽食という事ですね。
世界には知らないだけでおいしいものが
今回は中国人に愛されている軽食”酸辣粉”を取り上げました。日本人からすると知らないだけでまだまだおいしい食べ物が世界中に埋まっているに違いありません。
食べるという楽しみを満喫するために、知らない場所に行き世界の料理を開拓していくのもいいでしょう。