日本の国語科に相当する中国の科目が「语文课」(yǔwénkè)です。その授業の一環で子供たちは小学生の頃から作文の書き方を段階的に教わります。
今回は中国の小学生たちが学校で教わる驚きの作文テクニックをご紹介しましょう。
レッスンの内容
学年毎に設定されている作文の目標
「写作文」(xiě zuòwén)つまり作文では、学年ごとに設けられた課題があります。
1年生は自分の好きな人や物、生活にかかわる字や言葉をたくさん覚え、語彙を増やすよう求められています。
2年生になるとそれを文章にし、3年生では幾つかの文を段落にまとめていきます。4年生になると複数の段落で構成される長い文章にまとめるようになります。
そして5年生と6年生では使う言葉の正確性や文章全体の完成度を高め、さらなるレベルアップを図ります。
また文章として書くにとどまらず、表現力を磨き、人前でそれを話せるような練習も行います。

子供同士が作文を互いに批評?
書いた作文に点数をつけるのは教師ですが、高学年になるとグループに分かれてお互いの作文を評価し合う「互评互改」(hùpínghùgǎi)が効果的だとされています。
グループ内の子供同士で、まずほかの人の作文の良い点を褒めます。次に良くないと思える部分をどう変えたらいいかを子供たちに考えさせ、お互いに提案し合うのです。そのうえで改めてもう一度作文を書きなおします。
これは子供自身が自分の書いた文章を客観的に批評し、推敲する力を身につけるのに役立つようです。
作文の中で名言を引用-親も協力?-
競争相手の多い中国では子供同士でも何とかして人に抜きん出よう(出人头地 chū réntóudì)とする意識が働き、それは作文の授業でも同じです。
ともすれば他の作文の中に埋もれかねない自分の作文を、どうすれば先生の目を引き、高い評価を得られるものにできるのでしょうか?
それには内容を裏付ける名言を引用するのが良いとされています。子供のためにそうした名言集を買おうと書店にやって来る親も少なくありません。
Guónèi de héguówài de jīngdiǎnmíngyán,ràngháizizàirìchángxuéxízhōngduōjìyìxiē,
国内的和国外的经典名言,让孩子在日常学习中多记一些,
xiě zuòwén de shíhouzuòdàolínghuóyùnyòng,huìràngzuòwéngèngjiāchūcǎi。
写作文的时候做到灵活运用,会让作文更加出彩。
国内外の権威ある名言を普段の勉強の中で子供に少しでもたくさん覚えさせましょう。作文を書く際にそれを効果的に活用するなら、作文はより一層生き生きとしたものになります。

Hěnduōguónèihéguówài de míngrényǔlùdōushìháizimenzàixuéxízhōngjīngchángpèngdào de。
很多国内和国外的名人语录都是孩子们在学习中经常碰到的。
Hěnduōháizibùxǐhuansǐjìyìngbèi,dànqíshízhèxiēmíngrényǔlùbùxūyàosǐjìyìngbèi,
很多孩子不喜欢死记硬背,但其实这些名人语录不需要死记硬背,
jiāzhǎngmenkěyǐlìyòngsuìpiànshíjian,
家长们可以利用碎片时间,
gěiháizijiǎngjiang zhèxiēyǔlù de shídàibèijǐnghédiǎngù,
给孩子讲讲这些语录的时代背景和典故,
ràngháizixiānlǐjiězàijìyì,zhèyàngjìbìmiǎn le sǐjìyìngbèi de kūzào,
让孩子先理解再记忆,这样既避免了死记硬背的枯燥,
yě néngràngháiziduìmíngrényǔlùyǒugèngshēnrù de lǐjiě,
也能让孩子对名人语录有更深入的理解,
zàizuòwénzhōngyǐnyòng de shíhouyěhuìdéxīnyìngshǒu。
在作文中引用的时候也会得心应手。
ほとんどの国内外の著名人語録は子供たちが学習中によく出会うものです。多くの子供たちは意味も考えずに丸暗記するのを嫌いますが、実のところこれらの著名人の語録は機械的に丸暗記する必要はありません。
親の皆さんはちょっとした手空きの時間を利用して、これらの語録の時代背景や故事を子供に話して聞かせてあげてください。子供にまず理解させてから記憶させるのです。
こうすれば機械的に丸暗記する味気なさを回避できるだけでなく、著名人が語った言葉に対する理解をさらに深めさせることができ、作文内に引用するときに思い通りの結果を得られるでしょう。
まとめ
中国の小学生はいったいどんな著名人の名言を覚えているのかも気になりますね。「中国の小学生が覚える名人語録とは?」を参照してください。