日本人は節約が大好きですよね。中国に行っても日本の美徳節約を実践するために実際的な方法を学びましょう。
今回紹介するのは旅行でもっとも費用の掛かる買い物のひとつ、つまり飛行機チケットの購入です。中国でどうすれば格安チケット手に入れられますか?
レッスンの内容
最強は春秋航空
春秋航空(春秋航空:chūnqiū hángkōng)のチケットは日本でも格安として有名なので、知っている方も多いのではないでしょうか。
春秋航空は中国上海の航空会社です。可能な限り低料金でチケットを提供するため食事も出しませんし、高くつく空港使用料を抑えるためマイナーな空港を利用します。
「中国の会社だし、そんなに格安で整備などは大丈夫なのだろうか」と日本人なら心配してしまいますが、いまのところ一度も飛行機は落ちていません。ということはこれからもおそらく大丈夫ということでしょう。
さらに格安で買うには
春秋航空は毎月9日10:00~など、月に一度特定の日付と時間に、信じられないくらいの低価格でチケットを売り出します。
空港使用料と燃料費以外のチケット代そのものはわずか99元(1700円)ということさえあるのです。
この激安チケットを購入したい場合はどうしたらいいですか?数量限定ですので、指定の時間にパソコンの前に待機して連続クリックです。運がよければ購入できるでしょう。
ちなみに中国語で期間限定格安商品を購入することを、抢(qiǎng)と言います。
これは日本語の「槍(やり)」を意味する言葉で「奪い取る」「ひったくる」「われ先に」という意味があります。中国人の購買意欲をかき立てるのにピッタリの動詞です。
春秋航空が買えない場合
格安チケットが購入できる可能性はわずかです。その上いつも春秋航空が一番安いわけではありません。他の航空会社でも格安チケットを提供しています。
どうすれば一番安いチケットを探せるのでしょうか?
節約したい中国人、中国で経験のある外国人がよく使っているサイトが「去哪儿(qù nǎr)」です。(https://www.qunar.com/)
不思議なシステム 去哪儿
日本のトラベル子ちゃんなどの飛行機検索サイト同様、利用日付と発着空港を入力すれば自動的に一番安い航空チケットを探してくれるというサイトです。
ほかにもたくさんある中国の飛行機チケット検索サイトの中でも、最も安いチケットが見つかると評判です。
しかしさすがは中国の検索サイト、安いチケットは見つけたらすぐに購入しないとたいへんなことが起きてしまいます。
料金自動繰上げシステム
たとえば夜に北京発羽田行きの安いチケットを検索し、格安チケットを見つけたとしましょう。クリックして詳細を見た後、明日の朝買おうと思い、その日はとりあえず寝ることにします。
次の朝また同じ検索をかけるとどうなりますか?
次の日の朝には100元ほど値上がりしているのです。どうしてだろうと思ってまたクリックし詳細をみます。
また夜になったら安くなっているかも知れないと思って放置するとどうなりますか?そうです。夜見たらはさらに値上がりしているのです。
中国の飛行機チケット検索には、どの飛行機の便に需要が多いのか自動的に検索し、料金を吊り上げるシステムが組み込まれています。
安いチケット見つけたらすぐに抢(qiǎng)しましょうね。
格安チケットどれくらいお得?
格安チケット購入する方法を身につけると、とってもお得。安いときは燃料費航空使用料なども含めて中国・日本間を往復650元(11000円)くらい、平均でも往復2000元前後(34000円)で購入できます。
旅行会社を通したり、公式サイトで購入するよりもかなり安いのでお勧めです。
安いのには理由がある
日本でもそうですが、格安チケットにはそれなりの理由があるものです。
登場口がへんぴな所で不便だったり、機内で提供される食事のおかずの量が驚くほど少なかったりします。
さらに一緒に乗っているお客も自分と同様お金がないのに移動したい方々なので、正直客層はあまりよいとは言えません。地声が大きい人に囲まれるのを覚悟しましょう。
しかし、確かに快適な空の旅と言えないかもしれませんが、それでも私たちを格安料金で運んでくれるのは大きな魅力的ですね。