中国の社会

中国で急速導入された義務教育のネット授業

世界で最初に流行病が広がり、それと同時に義務教育でいち早くネット授業を採用した中国ですが、手探りで始まった義務教育のネット授業は成功したのでしょうか?

スピード感のある中国のネット授業導入

2020年1月上旬、中国では世界で最初にコロナウィルス(新冠病毒:xīn guàn bìngdú)が蔓延しました。

急速なウィルスの拡大に対応するために、クラスター形成の可能性がある学校での教育を取りやめる必要がありました。

1月末に義務教育の休校が発表され、何とほぼ同じタイミングで、本来授業開始予定だった2月17日から「オンラインによる義務教育授業を行なう」と中国政府が発表したのです。

準備期間は2週間ほどしかありませんでした。大丈夫だったのでしょうか?

先生も生徒も大慌てだった授業開始

先生は2週間以内にオンライン授業で使うPPT教材を作成しなくてはいけませんでした。パソコンに弱い教師たちは大変だったことでしょう。

政府からはオンライン授業をするようにという命令が下されただけで、どんなソフトを使うのか、どんな方式で授業するのかはそれぞれの地方や学校に丸投げだったのです。地方政府や学校も大変だったことがうかがえます。

生徒たちも大変でした。当然ながらwifi環境にない生徒もいましたし、学校から知らされた何やら分からないソフトウェア(软件:ruǎnjiàn)をダウンロードするように指示もされました。

授業環境を2週間で整えるのは大変だったことでしょう。

なにはともあれ、2月17日から義務教育オンライン授業は開始されたのです。結果はどうだったのでしょうか?

授業提供方法に大きな差

録画形式

ある地方政府はすべては録画スタイル(录像方式:lùxiàng fāngshì)を採用しました。

日本の教育テレビのように10:00~10:15は「小学1年生の算数」次の15分は「4年生向けの国語」という感じで録画したものを放送する(播放:bōfàng)ことにしました。

この方式を採用してくれた地方の先生たちは楽だったことでしょう。

この録画方式は、常に一方向の教育がなされる中国では受け入れられるスタイルで、親も「何時から何時はこれ見ときなさい」と子どもに言うだけで済むので楽でした。

ですが当然子どもたちは画面の前で注意散漫(分散注意:fēnsàn zhùyì)です。

短い授業なので当然ながら大量の宿題が提出され、中国の子供たちはみな録画授業を見た後、宿題地獄に陥りました。

リアルタイム形式

リアルタイム形式(直播方式:zhíbō fāngshì)で提供した地方や学校もありました。中国の大企業アリババ(阿里巴巴:ālǐbābā)が開発した「ding talk」というソフトを使う方式です。

ZOOMやSkypeのような臨場感で授業をしたわけですが、子どもはパソコンが上手に使えなかったりすぐに別のものを見たりするので、親が横にいて援助する必要がありました。

急なオンライン授業の評判は?

急な導入ではありましたが、中国国民の大方の感想は「導入されてよかった」というものです。

中国の良いところは日本と違って完全主義(完美主义:wánměi zhǔyì)ではないという点で、自分の家庭が直面した問題だけを取り上げて、もっと準備して導入すべきだったなどと政府や学校を批判することはありません。

「急な状況に対処するためにとりあえず必要だったのであれば、多少の問題があるのは当然だ」というおおらかな見方を共有しているのです。

柔軟対応の国民性

日本では義務教育をオンラインで提供するなどとても無理でしょう。今までしたことがない新しい授業方式を、全国規模で、しかも2週間で対応なんてとても無理です。

仮に十分な準備期間を置いて導入しようとしても「生活が困窮していてwifiが導入できない家庭もあるんだ。どう保障するんだ!」という別の問題に発展することも予想されます。

まとめ

直面した目の前の問題に対処するため、細かいことは気にせずにすぐさま新しい制度を取り入れることができる中国だからこそ、このめまぐるしく変わる国際社会で成長していけるのかもしれません。

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