中国人は日本人よりも教育にお金をかけます。いい大学に行っていい会社に就職しお金持ちになるためです。
レッスンの内容
中国で人気がある言語
教育の一環として、中国人の子供たちに言語を習わせます。言語学校は生徒獲得に必死です。以前は事務所の一つを学校に改装しそこに生徒を集めるという方式でしたが、今では言語を教える方式が変わってきているのです。
どの言語を学びたい中国人が多いのでしょうか?
やはり国際語の英語が一番人気です。これは子どもが学びたいというよりも、親が子供に習わせたいのでしょう。英語の次に人気が高い言語は何でしょう?それは、日本語です。では、なぜ日本語が人気なのでしょうか?
子どもに日本語を学ばせたい親はほとんどいません。しかしほとんどの子どもが一番勉強したい言語は日本語なのです。
日本語が人気の理由
中国の若者が日本語を勉強したいのは、日本のアニメ(动漫:dòngmàn)と日本ドラマ(日剧:rìjù)の影響です。子どもたちは毎日のように日本のアニメを見ており、学生たちは日本のドラマに夢中です。
日本も一時期韓流ブームの時に、大量の奥様方が韓国語を勉強して韓国に押し寄せました。同じように、中国の若者も毎日日本の漫画やドラマに接していると、日本語を勉強して日本に行きたくなるのです。
あまりの子供たちの圧力に親たちも学費を出し、日本語を勉強させます。
消えていく従来型の日本語学校
従来型の外国語学校は店舗型です。生徒たちはその店舗に足を運ばなくてはいけません。しかし店舗は都市部にしかなく、地方の子供たちは毎回授業のたびに時間をかけてその店舗まで足を運ばなくてはいけません。
やる気のある初めは時間と交通費を掛けて通ってきますが、今の時代勉強しなくてはいけないのは言語だけではありません。他の習い事と重なると日本語の勉強は後回しになります。
さらに学生は遊びたいので、日本語の勉強よりももっと楽しい遊びの予定が入るとすぐに遊びを優先させます。このようにして、結局店舗型外国語学校は目立つのである程度の生徒を集めるもの、生徒は学校に通い続けることはできません。
新しい言語学校の形
今の時代、店舗型の外国語学校経営には限界があります。そこで最近中国で流行っている2種類の言語学校のスタイルを紹介しましょう。
zū dàxué de jiàoshì
1,租大学的教室
大学の教室を借りる
wǎngluò xuéxiào
2,网络学校
ネット学校
大学の中で授業
学生が店舗に来なくてはいけないことがネックになっているので、最近の言語学校は大学の教室を「借り」(租:zū)て、授業を行ないます。
「利益関係もあるのに他の学校内で授業することなどどうしてできるの?」というのは日本の感覚にすぎません。
中国はすべてコネの世界です。言語学校の経営者(老板:lǎobǎn)が大学のお偉いさんと知り合いならたくさんある教室を使わない時間に借りることなど楽勝です。
平日の夜や土日は教室ががら空きなので、言語学校は学校の許可を得たうえで、授業を開催します。自分が普段学んでいる学校で日本語が学べるので続けられるというわけです。
ネット学校
外国語学校の新しいスタイルとして、さらに勢いがあるのが店舗なしのネット学校(网络学校:wǎngluò xuéxiào)です。先生も生徒も自分の家にいながら、ネット上で授業を行います。
学校が用意する必要があるのはネット上で言語が勉強できるようにするソフトウェア(软件:ruǎnjiàn)の開発だけです。
申し込んできた生徒と担当する先生にソフトをインストールさせ、ネット上の教室を設定するだけです。教材となるPPTは学校が提供するか先生が生徒に合わせて作ったものを提供します。
生徒は夜寝る前の40分(中国の授業は通常一コマ40分)パジャマを着た状態で、パソコンの前に座るだけなので負担ではありません。ネット学校側は店舗代がかからないので、利益が見込めます。
言語の勉強は時代とともに変化
上記のように中国で言語を勉強する方法も時代とともに絶えず変化しています。日本も今や中国で成功した方法を参考にして新しい言語学習を提供する必要があるかもしれません。