国力を支えるのは税金です。世界でGDPが2位にまで向上した中国ですが、その国力を支えているのは人口の多さだけではありません。
日本での常識とはまったく違ういくつかの政策をし、労働力を確保しているゆえに、国力がついているのです。
レッスンの内容
中国の国力は労働力
中国人はよく働きます。それはもともと勤勉な国民だからというのではなく、中国政府の政策によってそれはそれはよく働くのです。
中国政府はどんな方法で国民をよく働かせ、労働力を確保しているのでしょうか?
jiàoyùfāngzhēn
1、教育方针
教育方針によって
jiérì de shíhouyǒudiàohuàngōngzuòrì
2、节日的时候有调换工作日
振り替え仕事日を設けることによって
ràngnǚxìngjiārùgōngzuòhángliè
3、让女性加入工作行列
女性にも仕事をさせることによって

中国の目指すところ
中国政府は教育方針として次のように打ち出しています。
cùjìngètǐfāzhǎnláituīdòngshèhuì de fāzhǎn
促进个体发展来推动社会的发展
個人の発展を促すことによって社会全体が発展するようにする
上記は中国政府の政策、考え方として中国人学生が学ぶ事柄です。つまり中国政府は「国民たちよ。どんどんお金持ちになってくれ。そうすればこの中国社会も発展するから」と言っているわけです。
お金持ちになることこそが成功の唯一の基準である中国文化では、この教育奉仕は大いに受け入れられるものとなりました。
中国人はお金持ちになるために、喜んで残業をし、休日返上で必死に働きます。
振り替え仕事日
中国には振り替え休日(调换休日:diàohuànxiūrì)がありません。日曜日が祝日(节日:jiérì)でも月曜日が休日になることはないのです。
その代わりに例えば水曜日が祝日だとすると、週末の日曜日が振り替え仕事日(调换工作日:diàohuàngōngzuòrì)となります。
つまり中国では、実質祝日で休みが増えることはないのです。このような祝日があっても仕事日を減らさない取り決めを設けることによって、労働力を確保し国力を保っています。

女性が働くのは当たり前
日本はまだまだ専業主婦が家庭をしっかり守ることが美徳とされています。大家族となると、家の家事は旦那の仕事よりも大変かもしれません。
しかし中国では、お母さんが家事や子供の教育をするという当たり前とも思える常識が通じません。
お母さんは男性同様、外で働くことが当たり前とみなされているのです。
中国文化では主婦が働かずに、家の家事しかしないことを怠惰(懒惰:lǎnduò)とみなします。家事や子育ては、退職後のおじいちゃんやおばあちゃんが行います。
中国国家が、子どもが小さくても両親はそれぞれが仕事を第一にすることを推奨しているからなのですが、これは労働力を確保するための一つの政策ともいえるでしょう。
祝日が増える日本と増えない中国の差
日本は天皇が変わると新しい祝日が増えます。祝日と祝日の間は休みとするという法律までできました。最近では定時で帰ることが推奨されるようにもなりました。
日本国民としては過ごしやすくなっているわけですが、祝日は増えることがなく夫婦ともに働くことが当たり前とされている中国と比べると、国力に差がついてしまうのは当然の結果とも言えるでしょう。