漢字の意味が分かる日本人は、日本にはない中国漢字を見ても、ある程度どんな意味か推測できる能力を持っています。
今回は中国麻雀の役で日本とは呼び方が違うものを紹介します。日本マージャンの何に相当するか分かるでしょうか?
レッスンの内容
初級編
まずは推測しやすい中国麻雀の役です。何を意味するか分かりますか?
sānsèsāntóngshùn
1,三色三同顺
qīduì
2,七对
初級編答え
初級編はほぼ日本麻雀の役と呼び方が同じなので、ほとんどの方が正解がわかることでしょう。
三色三同顺(sānsèsāntóngshùn)は三色同順(サンショクドウジュン)です。役のつくり方も全く同じです。
七对(qīduì)は、そう、七対子(チートイツ)ですね。これまた役のつくり方も全く一緒です。
こうやってみると日本の麻雀は中国麻雀を由来としていることがよくわかります。

中級編
続いて中級編です。日本でも使う麻雀用語の漢字の意味を推察すればわかるかもしれません。
pèngpènghé
3,碰碰和
liánqīduì
4,連七对
shísānyāo
5,十三幺
さあ分かるでしょうか?
中級編答え
中級編の答えを紹介していきましょう。
碰碰和(pèngpènghé)ですが、日本麻雀でも他家の牌をないて刻子を作るときにポンというので、そのポンをばかりをして刻子だけでできる手役、つまり「対対和(トイトイ)」をさす言葉です。
ポンの中国語は碰(pèng)から来ていることを知っている方もいたかもしれません。
続いて連七对(liánqīduì)です。これは先ほど七对(qīduì)が七対子(チートイツ)を意味することを考えると分かりやすいでしょう。
七対子が連番で連なっているわけですから、「大車輪(ダイシャリン)」というローカル役満を指すわけです。日本では筒子のみが採用されるケースが多いのですが、中国麻雀では萬子や索子でも認められます。
連なっていればいいわけですから、2-8だけでなく、1-7や3-9でもいいということにもなります。
最後は十三幺(shísānyāo)ですが、中国は一九牌字牌のことを幺九牌(yāojiǔpái)といいます。つまり13個の一九牌字牌を集める役「国士無双(コクシムソウ)」という意味になるわけですね。

上級編
最後にとっても難しい中国麻雀の役を出題します。イメージを膨らまして考えてみてください。
quánqiúrén
6,全求人
miàoshǒuhuíchūn
7,妙手回春
qīnglóng
8,清龍
上級編答え
イメージを膨らまして答えが浮かんだでしょうか?
全求人(quánqiúrén)は全てに人に求めるということになります。つまり全てポンしたり、チーしたりして手役を作ったもの日本麻雀でいうなら「裸単騎」でロンした状態のことです。裸単騎でもツモの場合はこの役は成立しません。
続いて妙手回春(miàoshǒuhuíchūn)ですが、妙手によって春が回ってくるというイメージです。つまり最後の牌のツモであがれる役「海底撈月(ハイテイツモ)」という意味になります。
最後に清龍(qīnglóng)ですが、清(qīng)という言葉がはいっているので清一色(チンイツ)のことなのではと思った方もいたかもしれません。
しかし清一色は中国麻雀でも清一色(qīngyīsè)です。清龍とは同じ色の牌を1-9までそろえて龍のようなものを作る役、つまり「一気通貫(イッキツウカン)」をさす言葉ということになります。
いくつ正解できましたか?
8問中いくつ正解できたでしょうか?麻雀は中国語のイメージを理解するのにとても役立つゲームです。
中国麻雀の役と読み方を覚えて、中国人の友達と麻雀を楽しむというところから楽しく中国語を覚えていくのもよいかもしれません。